元は高系14号
能登でさつまいもの栽培が始まったのは昭和30年(1955年)。石川県河北郡高松町(かほくぐんたかまつまち):現在のかほく市から羽咋郡志賀町の下甘田地区へ甘藷の苗を持ち込み、栽培したところからです。中甘田地区では、昭和47年(1972年)から煙草栽培を廃業した農家が栽培を始めました。砂丘地の為、当時は煙草や芋などの栽培が適していると言われていました。今回、芋掘り体験をして、砂丘地特有のサラサラとした手触りの土が印象に残っています。
高知県で商品化された「高系14号」という品種が全国へと広がり、各地で形や色のよいものが選抜され、徳島県の「鳴門金時」や千葉県の「愛娘」など土地の名前が付けられのと同じように「能登金時」という名称になりました。能登金時は「鳴門金時」の血筋をひいています。また、「金時」の意味には諸説ありますが、紅赤の芋が金時(きんとき)芋と呼ばれているとの説があります。