ルーツを知る
加賀太きゅうりが生まれたのは、昭和11年に金沢市久安町の篤農家「米林利雄氏(よねばやしとしお)」が、仲買人から煮食用である東北の短太系きゅうりの種子を譲り受けて、近在の野菜農家7人に分けて栽培したのが始まりと言われています。
その当時の太きゅうりはウリに近く、三角形で黄味だったようです。しかし、長い年月をかけ、近在で栽培していた金沢節成りキュウリとの自然交雑によって、形は三角形から丸味を帯びた形に、色は黄色から濃緑色へと変化し、昭和27年頃に現在の金沢特産の加賀太きゅうりができあがりました。
夏にぴったり
加賀太きゅうりは水分を多く含むため、夏の水分補給にオススメです。また、カリウムが豊富なのでむくみにも効果があると言われています。味わいはみずみずしく爽やかで、暑い日にも適しています。
料亭でいただくイメージがある加賀太きゅうりですが、実は家庭料理にも合うのです。皮を剥いて縦半分に切り、種を取って使用します。中林さんのイチオシはカレーに入れることです。驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、万人受けしやすく、子供達からも人気の食べ方です。
きゅうりにカレーの味が染み込み、きゅうり本来の味も感じられる逸品です。金沢市では、お味噌汁に入れるのもメジャーなようで、入れるタイミングによって、固め、柔らかめなど食感の違いも楽しめます。
お手軽な料理から、少し手の込んだ料理まで、何色にも染まる加賀太きゅうり。石川県内の農産物直売所、スーパーマーケットのみならず、県外でも手に入りますので、色々な食べ方で味わってみてはいかがでしょうか?