石川の食材・能登野菜

「中島菜(なかじまな)」は、その名の通り、
旧中島町(現石川県七尾市)が発祥のツケナ類※で、
100年以上前から地域で食べられてきたと言われています。
最近では、血圧上昇抑制作用や発ガン抑制作用などの健康効果が期待され、
様々な加工食品が開発されるなど、人気を集めています。
※アブラナ科アブラナ属の野菜で漬物や煮物にされる非結球葉菜類の総称です。

(参照:北陸農政局https://www.maff.go.jp/hokuriku/seisan/engei/tokusan201802.html

独特の香りと辛みをもつ健康野菜

中島町発祥の伝統野菜

来歴には謎が残りますが、旧中島町釶打(なたうち)地区の集落、河内(かわち)に「ゴウサラシ」と呼ばれていた菜っ葉が生えており、同地区の熊木(くまき)川を流れて下流に生えたものが「中島菜」と言われ始めたとされています。また、中島菜は同地区以外で栽培されると不思議なことに味が変わってしまうとも言われています。

大きく育った中島菜
生産者の多賀さん

2003年に「中島菜部会」が設立、2006年には石川県の農産物で一番初めとなる「地域団体商標」を取得しました。そして、2007年には「能登野菜」として認定されることとなりました。ちなみに能登野菜には二つの分類があり、一つは能登の伝統食などに育まれ、古くから栽培されている「能登伝統野菜」、もう一つは能登を代表する野菜として、今後とも生産・販売の拡大を進めていく「能登特産野菜」に分けられます。中島菜はその中で「能登伝統野菜」に分類されています。(参照:能登野菜振興協議会 事務局 https://www.noto-yasai.jp/about/)現在では、七尾市と中能登町で25名の生産者が栽培しています。