雪にも負けない生命力
中島菜は暑さに弱く、寒さには強い野菜です。栽培は涼しくなる秋から始まり、雪の下から掘り出して収穫できるほどです。
種子は他の品種が混ざらないようJA能登わかばが徹底管理し、選別後に農家へ届けられます。種まきは露地(ろじ)栽培※で9月上旬から始まり、ハウス栽培は11月〜12月に行われます。
中島菜の苗は、タコの足のように横に広がって育つため、2本ずつ揃えて植えられます。芽が小さな頃から中島菜の特徴である葉のギザギザが表れてきます。また、寒さだけではなく、その生命力の強さから収穫の箱詰め後に花を咲かせたという話もあるほどです。
※屋外の畑で、自然に合わせて栽培する方法
冬季で害虫が少なく病気にもかかりにくいため、ほとんど無農薬で栽培され、収穫時期は、露地栽培では10月〜12月まで、ハウス栽培では12月〜3月までとなります。葉の長さが規格サイズ(生鮮用は20cm〜40cm、加工用は30cm〜50cm)になると収穫され、同じ株からはおよそ3回収穫することができます。
中島菜の瑞々しい鮮度を保つため、収穫した当日に出荷され、県外には加工品以外は出回ることはないそうです。また、生産性や安全性などへの取り組みが認められ、2018年に策定された石川県独自の「いしかわGAP認証※」を一番初めに取得しました。
※GAP認証を取得し食材調達基準を満たすと、オリンピックでの提供が可能な食材となります。中島菜は同大会での提供を目指し、生産性や安全性の向上に努めています。